ドッグフードに使われる穀物の種類は?
ドッグフードの原材料欄を見てみると、いくつかの穀物を見つけることができます。
ドッグフードに使用される穀物とそれぞれの特徴についてご案内します。
1.ドッグフードで穀物が用いられる理由
犬にとって最も必要な栄養は、肉や魚などの動物性タンパク質といわれています。穀物は犬の体には良くないといわれることもありますが、穀物すなわち炭水化物は体を動かすときのエネルギー源になります。
穀物そのものが悪いのではなく、含まれる穀物の内容と用途が大切なのです。
ドッグフードで穀物が使われる主な理由は、つなぎ・カサ増し・栄養補給です。
まず、ドッグフードを粒状にまとめるためにはどうしてもつなぎが必要になります。
水分を含むと粘りの出る穀物は、つなぎに最適です。
また肉類や野菜だけではコストがかかりすぎるため、安価な穀物でカサ増しをすることがあります。
ここでも、味や香りの少ない穀物は使いやすい食材といえます。
メーカーによっては、必須栄養分のひとつとして厳選した穀物を使うこともあります。
比較的値段の高いフードやこだわりのフードに多いです。
2.ドッグフードに使われる穀物
では、ドッグフードによく使われる穀物をみていきましょう。トウモロコシ、コーン類
ドッグフードではよくトウモロコシが使われますが、これは低コストなためです。「コーングルテン」「コーンミール」なども含みます。
ドッグフードに使用されるトウモロコシは通常私たちが食べている部位とは異なり、搾取したあとのカスや皮などをリサイクルしたものが使われたりもします。
そのため栄養的にはほとんど価値がなく、カサ増しの目的が多いです。
麦類
麦類の中で一番多く使われているのが小麦です。小麦も安価な原料であり、カサ増しに最適です。
小麦に含まれる「グルテン」は、犬が消化しにくい成分で、なおかつアレルギーを引き起こすことでも知られています。
過剰な摂取は好ましくない食材です。
大麦やオーツ麦は、グルテンが少なくアレルギーのある犬でも安心といわれています。
小麦よりも高値なので、大量生産のドッグフードにはあまり使われることはありません。
豆類
「大豆ミール」などと書かれることもありますが、あくまで豆類のカスなどから作った副産物です。そのため人間のものと同様の栄養分が摂れるとは考えにくいです。
こちらもカサ増し目的で使われることが多いです。
いも類
ジャガイモやサツマイモがよく使われます。小麦不使用のドッグフードなどで用いられることが多いようです。
いも類のデンプンは犬でも消化吸収がしやすいのですが、大量摂取は好ましくないので第一原材料になっている時は注意が必要です。
ドッグフードには、様々な穀物が使われています。
カサ増しのために安価な穀物が使われることも多いので、原材料欄はよく読むようにしましょう。
炭水化物が第一原料になっているものは、カサ増ししている可能性が高く、栄養面に不安が残ります。
穀物の役割を意識してフードを選んでみて下さいね。