犬の栄養不足による影響

犬の栄養不足なんて昔話のように思えますが、実は食生活が豊かになった今日でも見られる症状です。
犬の栄養不足の症状と原因を知り、愛犬の健康を守りましょう。

1.ドッグフードを与えていても栄養不足になる!

(1)安すぎるドッグフードには気を付けて

犬は、たとえ毎日ドッグフードを食べていても栄養不足になることがあります。
なぜでしょうか。
それは、そのドッグフードでは愛犬の栄養が満たされていないからです。
ドッグフードには様々なものがありますが、中には栄養成分が十分でないものがあります。
特にホームセンターなどで販売されている格安のドッグフードは、その安さゆえ中身の充実度には疑問が拭えません。

(2)低カロリーのドッグフードにも注意

また、低カロリーのドッグフードでも栄養不足になる危険があります。
カロリーを抑えるあまり、犬の健康に不可欠な栄養素をも削減されている場合があり、食べ続けることで慢性的な栄養不足に陥ってしまうことがあるのです。
犬の健康を気遣ってカロリー制限する時は、肉類ではなく穀物や脂質を減らすようにしましょう。

2.栄養不足の症状

栄養不足になった犬は、以下のような症状が見られます。
栄養不足とは思えない症状も多いので関連性を見過ごしがちです。
しかし愛犬に当てはまることがあるなら、一度食生活を見直す必要があるかもしれません。
  • 毛ヅヤがなくなり、老犬のように見える
  • 歯が抜ける、欠ける
  • 口臭、体臭が臭い
  • 不眠
  • 低体温
  • 皮膚病
  • 関節炎
栄養不足になった犬は体力や免疫力が落ちるので、これ以外にも様々な病気を引き起こします。
近年は小型犬が人気のため、子犬にあえてエサを与えずに成長をストップさせる人もいます。
子犬に十分な栄養を与えなければ健康な犬に育つはずもなく、これは虐待に当たります。
絶対にやらないようにしましょう。

3.栄養不足にならないために行いたいこと

(1)体重だけでなく、肉付きもチェック

愛犬の体重を気にする飼い主さんも多いと思いますが、体重以外にも肉付きや骨格もしっかりと観察するようにして下さい。
しっかりと栄養が取れていれば、たとえ小型犬であっても、ガッシリした骨格をしています。
筋肉や骨格が丈夫な犬は、健康に長生きすることができます。

(2)いろいろなドッグフードを与えよう

ドッグフードはずっと一つのものを与えるのではなく、時々は変えるようにしましょう。
そうすることで様々な栄養を摂ることが可能になります。
たまには肉や野菜をトッピングしてあげるのも良いですね。

犬の栄養不足は、毎日ドッグフードを食べさせていても油断できません。
愛犬の健康チェックは欠かさず行いましょう。
いつも同じフードを与えるのではなく、たまには変化をつけながら、愛犬の食生活を充実させていきましょう。