子犬のフードの与え方

初めて子犬を飼うと、どうやってエサを与えればいいのか、また量や回数はどのぐらいが適切なのかと悩むこともあるのではないでしょうか。
成長期の子犬と成犬ではエサの与え方が異なります。
子犬へのフードの与え方を知って、愛犬を元気いっぱいの犬に育てましょう。

1.成長期にはダイエットは気にしないで

犬は生後6~12ヶ月で成犬サイズに成長します。
一般的に小型の犬の方が成犬になるまでの期間が短いです。
生まれてから成犬になるまでの成長期には、外観はもちろんですが、骨格や内臓もどんどん成長します。
成長期の子犬のエネルギー消費量は凄まじいのでダイエットを気にする必要はありません。
ガリガリにやせ細るよりは多少コロコロしているぐらいが正解です。
子犬の頃にじゅうぶんな栄養を摂ることで、健康な体がつくられます。
小さな犬がいいからと言って、むやみにフードを減らしたりしないようにしましょう。

2.子犬の成長に合わせたフードの与え方

では、子犬の成長に応じたフードの与え方をみていきましょう。

生後1ヶ月

歯が生え始めると、離乳食を開始する時期です。
子犬用のドッグフードをぬるめのお湯か犬用ミルクでふやかして食べさせます。
体が小さいため、一度に食べられる分量はほんの少しです。
1日4~5回に分けて食べさせましょう。
硬いものが食べられないからといって缶詰フードなどを与えるのは、消化器官が未発達の子犬には危険なので注意して下さい。

生後2ヶ月

徐々に硬いフードのままで食べられるようにしていきます。
きちんと消化できているかは便をみて判断します。
下痢が続くようなら、まだ硬いフードが消化できないのかもしれません。
個体の成長に合わせることが大切です。

生後3~4ヶ月

一般家庭にやって来るのがこの頃です。
犬はこの時期、どんどん成長していきます。
パピー用(成長期の子犬用)のフードを選び、栄養をたっぷり摂るようにしましょう。
エサは1日3回が目安です。

生後6ヶ月

小型犬なら、成長が緩やかになってくる頃です。
こまめに体重を測定して、あまり増加がみられないようなら成犬用フードに切り替えます。
犬の成長に応じて、フードの回数は1日2~3回にしましょう。

生後8ヶ月~12ヶ月

いよいよ成長が完了してくるのでパピー用フードは卒業です。
フードは1日2回にします。
成犬になった頃の体重が、その犬の生涯のベスト体重になります。
肥満や痩せ過ぎのおおよその目安になるので覚えておきましょう。

3.子犬にフードを与える時の注意点

(1)フードの切り替えは徐々に行おう

フードを新しいものに切り替える時は、これまで食べていたフードと併せながら徐々に与えるようにしましょう。
いきなり替えるとお腹を壊す原因になります。

(2)分量はパッケージを参考にしつつ、犬の様子に合わせよう

子犬の1日当たりの給餌量は、犬の種類やドッグフードによって異なります。
パッケージに記載された分量を参考にして下さい。
注意点としては、パッケージに書かれた分量は「1日あたり」の場合が多いことです。
「1回あたり」と間違えないように気を付けましょう。
フードの適量を見極めるには、犬の様子を観察します。
食べ終わったあとも子犬がしきりにお皿を舐めている時は足りないのかもしれません。
また下痢が続く時は多すぎる可能性があります。

(3)食べなくても問題ない

犬は数日食べなくても平気です。
愛犬が元気なら問題ありません。
少し時間をおいても食べないようなら、衛生面からも出しっぱなしにせず片付けるようにして下さい。
子犬の時期は、フードを減らすことは考えずにたくさん食べさせるようにしましょう。
適量は犬によって異なりますので、犬の様子や便をみて判断して下さい。
日増しに成長していく姿を楽しみながら、愛犬をしっかり育てていきましょう。